太宰治研究

DazaiOsamu – Research

苦しいことがあったら、三鷹の奥で、下手な作家が、
下手な小説を、うんうん苦しんでかいていることを思い出してくれたまえ。
ひどい失敗ばかりしている、罪の兄貴がいると思えば、
気持のなぐさまることもあるだろう。
                                                     
                                                             ——ファンの学生への一言
若有苦恼的事,请想一想吧,在三鹰的深处,有个笨拙的作家,
正苦苦呻吟着写下不高明的小说。
想到你仍有一位总是遭遇惨败的、罪的兄长存在,
心情也会稍感宽慰吧。

                                                         ——对某位学生粉丝说的一句话

出自「肉声 太宰治」山口智司编 彩图社 平成21年7月7日第一刷 P48

仅致母亲的遗言/永井善三郎


译/郁川月

母亲

请仅仅再一次地

怀上我吧

愿不被任何人找到

母亲

我会对你千依百顺

右也随你

左也随你

我直到脐带切断之前

唯你是从

钢铁之角

芒草之林

无论何处

请怀上我吧

你的心脏

是为了担起生下我的责任而设置的

也是为我果腹

悄悄咀嚼而设置的

我从你的呼吸里得知了年龄

被你的血液包裹成为了没有眼球的瞎子

我在那时候也许稍稍地

弄脏了你的胃肠

你也许是第一次对我

发出了惊叹之声

仅是很短的时间

母亲

我看到了你所仰望的天空

触碰到了你所触碰的海洋

你吞下之物

与饮下之物

引导我靠近一方

即使所有季节集中在一起

我也绝不会忘记你

因你太容易为寒暑而消沉

我不会涂抹嘴唇

不会装饰耳郭

我只能去你去到的地方

我不会长大

你将我忘记就好

我的诞生赖你决定

母亲

愿不被任何人发觉

请怀上我吧

原文:

 『母だけへの遺言』 
永井善三郎 

おっかさん 
ただもう一度だけ 
ぼくをにんしんして下さい 
誰にもみつからないように 
おっかさん 
ぼくはあなたの言いなり次第になります 
右を向きましょう 
左も向きましょう 
ぼくはへそのおがよぢ切れる寸前まで 
あなたのままになります 
鉄のアングル 
ススキの林 
何処でもいいから 
ぼくをにんしんして下さい 
あなたのこころは 
ぼくを生み出すだけの責任すら持ってみなくて結構 
ぼくの空腹のために 
ひそかに咀しゃくしなくとも結構 
ぼくはあなたの呼吸で年令を知ります 
あなたの血にかこまれて眼球のないめくらになります 
ぼくはその時ほんの少し 
あなたのおなかをよごすかもしれません 
あなたははじめてぼくに 
やさしいおどろいた声をかけるかもしれません 
ほんの少しの間だけ 
おっかさん 
ぼくはあなたの見る空を見ます 
あなたのふれる海にふれます 
あなたのしまい込むものや 
流し込んでしまうもののために 
ぼくは片方に寄ります 
季節がまとまってきても 
ぼくは間違いなくあなたを忘れません 
あなたがあまりにも寒暑に沈みがちなので 
ぼくは口唇をつくりません 
耳殻をつくりません 
ぼくはあなたが行くところだけしか行き得ません
ぼくはふくらみません 
あなたはぼくを忘れていいのです 
ぼくはあなたからは決して生まれ出ておめにかかりません 

おっかさん 
誰にもさとられないように 
ぼくをにんしんして下さい 

寺山修司的《遗言》(出自《指导青少年的自杀学入门》,并非“离世时的遗言”)一篇中的开头部分引用了这首诗的前三行,并且探讨了关于“回归”的问题。于是我就找来了全诗看看。这个诗人似乎不太有名气,只搜到了寺山的引用而没有找到关于他的生平……

据说寺山修司在演剧《身毒丸》中也使用了这句“僕を妊娠して下さい”作为台词。感觉是相当有冲击力的想法呢……